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未勝利日記

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2001/02/01(木)

探し物見つからず。

ふと十年くらい前に聞いたことを思い出し、アメ横に行ってみたが「うちでは 扱っていない」と言われて手に入らなかった。しかし知り合いは持っているみたい なので、どこかで売っていると思われる。通信販売かなぁ。ふだん関係ない分野 だけに捜し方もよくわからない。

2001/02/02(金)

文化史上より見たる日本の数学(三上義夫著、佐々木力編/岩波文庫)読了。

力作。和算に興味を持ったのは建部賢弘という名前からで、この名前を知ったのは 松本が賞を貰ったから。それで「日本の米」とかいう間違った本を読んでしまったが、 この本が正解であった。和算が厳密性を欠いたのが日本人の国民性かというのは 疑問があるが、(厳密性という数学上の概念が伝わらなかったからでは)作者の 言わんとするところのよく伝わる本である。いや、ほんと傑作。

2001/02/03(土)

支離滅裂。

書きかけの小説を読み返したら支離滅裂だった。意図したものならそれでも よいのだが、そうでないから困る。ゲームの合間にノルマ的に少しずつ 書いたのがいけなかったようだ。きっと主人公が動揺しているからだな。 そういうことにしよう。

かめくん(北野勇作/徳間デュアル文庫)読了。

ネットで評判?のかめくんを読んでみた。おもしろい。かめくんに比べてこの身の なさけないこと。何も持たないことにしようと決心したはずなのに、引越しなければ ならないほど荷物がたまるとは。それはともかく、かめくんはいい。

ステップファーザー・ステップ(宮部みゆき/講談社文庫)読了。

e-Novelsの宮部みゆき特集をみて購入。あの特集の宮部みゆきの似顔絵はいいね。 で数ある宮部みゆきの作品のうちこれを読もうと思ったのは両親が駆け落ちという 設定が「やけくそ天使」に似ていると思ったからである。素子じゃなくて進也の 方。作品としては特に不満はない。ただ中学生というのはかわいくない盛りで あるとは思うが。

2001/02/04()

ゲームしていた。

風来のシレンはにわとりのおかげでいいところまで行ったが、大部屋モンスターハウス で欲を出して死亡。このゲームばかりやっているとフラストレーションが溜まるので 昔のゲームをやってみたり。

2001/02/05(月)

特になし?

今日は特に変わったことはなかったような気がする。風来のシレンは脱出出来ない のでまた供養峠に行き、こどもマムルを連れての帰りに、そのこどもマムルが殺され て下りだった階段が登りに変わりもう一度おろちを退治する羽目になった。一回めは ジェノサイドの巻き物を投げつけて簡単にやっつけたが、今度はそういうものが なかったのでバクスイから時間を気にしながら剣でずかずかと斬り殺す。

2001/02/06(火)

森奈津子。

e-novelsは森奈津子の特集だった。 純情な少年には森奈津子の小説はちょっときついので読んでないです。

積ん読。

これまででいちばん積ん読が溜まっている。森下先生のベストにも投票しなければ ならないのに。しかも、日記に書いているからと別に読書記録と付けていなかったら 発行日が記録されていないのであった。どうする、どうする?

その上、3冊も買ってしまったビジョルドのスピリットリングだが、怖くて読んで いないのである。以前、パトリシア・A・マキリップのイルスの竪琴を読んですごく 気に入り、SFが出たので買ったらこれがおおハズレという経験をしているのだ。 ビジョルドのSFを気に入っているだけに、ハズレが怖い。

月刊少年マガジン

基本的には好きな雑誌だが、214ページ欄外の記述は大間違いだろう。だいたい 日本の喫煙者にしろ世界の喫煙者にしろ40%も減ってないって。工場排煙が 悪化しているというのもちょっと信じられないしね。ディーゼル車がそんなに 増えたり排ガスが悪化しているとも思えないね。喫煙を長期間続けてから肺癌が 発病するという方がまともな考え方だと思うが、どうか。

日本のデータの場合は面白い。喫煙者も、一人あたりの喫煙本数も少しだが 減っているにもかかわらず、たばこの販売数が増えているらしい。たばこを買って 吸わずに捨てている人がかなり数いるのか。それとも吸わずに食っているのか。 あ、毒殺に使ってるのか、なるほど。

2001/02/07(水)

20世紀SF(1)1940年代 星ねずみ(中村融・山岸真編/河出文庫)読了。

うーん、古いと感じる作品があることは否定出来ない。が、古さを感じさせない いい作品もある。それにこのシリーズの意義はあると思うので全部買うつもりだ。 しかし表紙はなぁ。真鍋博が表紙だったら最高だと思うのだが。ところで、 以前のSFセミナー野田元帥が万華鏡を読んでいない奴は……と言った時、 私はサンリオの厚い(いまではそれほど厚くもないと感じるだろうが)本を 思い浮かべてしまい、それは読んでいなかったので、手を上げなかったのだ。 しかし、本書の万華鏡を読んで以前に読んだことを思い出した。ハインラインは やはりうまいとか、C・L・ムーアの美女ありきは最初はいいと思ったのだが、 とちゅうで非常に退屈したとか。ヴォークト(ヴォート)はやはりヴォークトだとか。 このシリーズはすぐに絶版になる運命にあるような気がするので、今のうちに 買っておいた方がいいと思うがどうか。

祈りの海

読み始めたばかりだが、非常によい。「貸金庫」は「順列都市」 よりいいような気がするし、「キューティ」は書いてないことを変に想像した結果、 「我が愛しの娘たちよ」に匹敵するいやーな小説だと感じる。 ほんと赤ん坊の利用方法はいろいろあるから。これって誤読ですか? イーガンの 関心とは方向が違う気はするが。

2001/02/08(木)

封印します。

いよいよあれなので、風来のシレンはしばらく封印します。ほんとです。

評価

チャレンジャーを自負する私は、試してみるという言葉に弱い。今のバイト先でも 4月に気乗りのしない提案があったのだが、「今年一年やってみてはどうだ」という 意見に押された結果、やはりまずい結果になったのだ。そして気がついたのだが、 その人は「試しにやってみて」というのが口癖なのである。これで他人を説得して 来た人生なのだろう。しかし、単なる口癖に過ぎないのでやってみてまずくても 改めないのである。というかやったことがどういう結果になるか見ようともしない。 単に自分に都合がいいことに対して適当な理由を付けて試しにやってみたらという だけなのだ。

そんなわけで何事もやりっぱなしではなく評価することが重要だと感じるのだ。 そこで「禁煙」と「評価」で検索してみた。というのは分煙などでは場所だけ 決めてどの程度分煙されたかの評価がされないことが多いからだ。そしたら、 煙の漏れない効果的な空間分煙というページが見つかった。 これだよ、これ。分煙ていうのはこうでなくちゃいけない。 本当は計測器が欲しいんだよね。計測器持ち込んで、「ほらあんたんとこは分煙 できてないよ」というのさ。このページではちゃんと計測結果が出ているんだよね。 素晴らしい。本も出ているみたいなので、「喫煙の科学−職場の分煙テキストブック」 をbk1で注文した。職場の分煙が十分でないと感じる人はこのページを見たり、 この本を買ったりして労組にでも相談したらどうだろう。

2001/02/09(金)

空想小説ワークショップ。

ワークショップに行く前にリブロで黒祠の島と図南の翼と激突カンフーファイターを 購入。黒祠の島は風野氏のページで見て知ったのだが、新刊コーナーのそばで ワゴンにいっぱい積んであったので、見てなくても気づいたとは思うが。 こんなん書いてて十二国記の新作はどうなるのだという気もするが、小野不由美は 本来ミステリーの人のような気もするので、作品自体は期待出来ると思う。 教室に入ってから、同人誌をN氏からもらう。またO嬢が営業に来ていた。

ワークショップはキャラクターの話。かめくんや、コナン(ハワードの)などを 例にキャラクターの重要性など。キャラ萌えという言葉も出てくる。「SFの 書き方」からケイト・ウィルヘルムの「登場人物について」の一部とか。 女性作家はキャラクターの作りがうまいというのは、ビジョルドについても いえるよなぁ。それから芥川龍之介の「芋粥」の五位についてとか。この作品は 読んだことがあったのだが、内容はすっかり忘れていた。

そうそうなんかどこかの大学が新しい修士課程の学科を作るとかいうアンケート があったが、怪しげな(あるいは集客力はありそうだが、学問的な意義はなさそうな) 学科だったので回答せず。学科名も既に忘れた。

講座後、いろりやIIで一部の受講生と飲む。なんかK氏が連れてきた女性が 「月はなんとか」を読もうと思っているといったので、少し話を聞いたら 「月は無慈悲な夜の女王」だとわかったので、読め読めどんどん読めと勧める。

2001/02/10(土)

激突カンフーファイター(清水良英/富士見ファンタジア文庫 /2001.1.13)読了。

ネットで評判らしいので。ばかだ、ばか。天然か人工かはともかく、まぎれもない ばかである。この馬鹿さをたとえるのには麻雀についての誰かの言葉「洗面器に 顔をつけて息をつめて耐える」というのがふさわしい。桜井章一だろうか。雀鬼、 逆から読めばオニスズメ。それはともかく、文庫本一冊分馬鹿なことを書き続ける というのはその程度では済まない。太平洋に顔を浸けて耐えるくらい大変であろう。 作者も大変だが読者も大変だ。わたしなんぞは五回くらい顔をあげて潮水を飲んで しまった。 そんなわけでこの本を読めば清水良英のすべてがわかる。もう現在過去未来のすべてが まざまざと手に取るようにわかるので、次回作の内容もみんなわかる。もう、全然 読む必要がない。

屈折リーベ(西川魯介/白泉社)読了。

オレはもしや眼鏡好きではないかという疑惑を最近持ってしまったので、踏み絵の ために購入。いや、大滝篠奈が定石を外しているのはマンガの中にも書いてあるけど、 やはり唐臼の方がかわいいではないか。外見だけでなく、大滝の心理は少しわかり にくいが、唐臼は単純でわかりやすい。という訳でおれは眼鏡っ子好きではない らしい。

だいたい、秋保は「凹レンズ、凹レンズ」と言っているが、凸レンズを忘れては困る。 眼鏡は凸レンズに限るのだ。その方が眼が大きく見えるではないか。それから、眼鏡か 中身かという議論には「ずれ眼鏡」に対する考察を忘れてはならないだろう。 「ずれ眼鏡」というのは眼鏡っ子の一つのパターンだが、それは眼鏡だけでは決して 達成できないのだ。しかし凸レンズ+ずれ眼鏡→おばあちゃんの飛行機という感じに なるのだが。

ところで題名の屈折リーベというのを聞いて、これは「水平リーベ」となにか 関係があるのだろうかと思った。水平リーベ僕の船ってやつ。しかし表紙を見たら なんかドイツ語っぽい。イッヒリーベGとかいうやつか、って水平リーベもそう なのかぁ。


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