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未勝利日記

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2000/09/01 (金)

昔書いたもの
昔書いたものが出てきたので、昔の日記に追加する。たぶん、空想小説 ワークショップ向けに書いたもの。名前とかが出ているが、たぶん仮名 なので気にしないように。

小説進まず。
頭が重く寝てしまった。もうどうにもならん。勘弁してくれ。 この作品でデビューしようなんて考えが甘かったです。 あたしゃ裏方にまわった方がいいんだ。どうせ、どうせ……。

古本屋
古本屋に本を売りに言ったら、「買取はやめました」との張り紙が……。 店内もレンタルビデオ屋みたいになってる。どういうこと?

「社会調査」のウソ(谷岡一郎/文春新書)読了。
これは確か風野春樹さんのページで見てbk1に注文した本。 全体的には新聞などの調査がおかしいと言っていて、それはまあわかる。 特に斬新な意見というわけではないが、何度繰り返し言ってもいいことだろう。 しかし、サイコドクターも指摘していたが、133ページに出ている高校生の非行と 年齢学年の関係はおかしいでしょう。それまで著者が言っていたことに反している。 年齢が高校1年で15歳と16歳というようになっていて、年単位なのもおかしい。 あたしゃ、留年した人とかを調べたのかと思ったよ。それじゃ留年の影響があるから、 偏るけど。だいたい、どう調査したのかもわからない。一つの高校で調べたのか、 教室でアンケートを取ったのか。
しかし、たぶんこれは罠である。これだけのことを言った人がこんなミスをする はずがない。そこで別の部分を取り上げる。三人姉妹同日出産というのが、58ページ に載っているのだが、これも計算がヘンである。もとの計算もヘンだが著者の計算も おかしくないか。1/365の三乗って年は違ってもいいのか。それにこの手の偶然では 三人姉妹がアメリカに何人いるかというのも考える必要があるだろうが。
それから、最後にあるリサーチ・リテラーシー・テストといやつ、209ページの 三問目にはなんと問題に傍線が引いてあるのだ。これこそまさに誘導尋問。著者は 読者の考えをテストする気などない。単にそのことについての自分の意見を言いたい だけなのだ。
さて、この本の対象は社会調査に不慣れな人のはずである。序章にはリサーチ・ リテラシー・テストに正解したひとは読む必要がないと書いてあるのだから。 そういう人を対象にするのであればもうひとつ言っておいて欲しいことがある。 それは調査方法が間違っていても結果が違うとは限らないということ。 仮説が棄却されても、それは仮説の反対が肯定されたわけではないことである。 この著者は調査方法の誤りを指摘している。それは確かに正しい。しかし、 調査方法の誤りを指摘しただけで、調査結果も違っていると主張している。 たとえば、26ページには「ジャンクフードが子供を非行化させる」という説 に反対して、「いずれも「親の躾の手抜き」から派生した結果に過ぎず……」と 書かれているが、その「親の躾の手抜き」と「子供の非行化」の関係については 調査しているのだろうか(この本にはそのデータはないぞ)。 たしかにその説はもっともらしく聞こえるが、 調査していない以上そうだということは出来ない。調査がいいかげんであるのは 問題だが、調査もしないで憶測を言うのは構わないのか。調査方法が間違っている ということはその結果が正しいかどうか判定できないということである。 調査方法が間違っていてもその結果が間違っているとは言えないのだ。 いや、つまりある調査で「○○は××の原因である」という結論が出ていた としても、その調査方法が間違っているからと言って「○○は××の原因ではない」 という主張は出来ないのである。もちろん、この著者はそんなことは知っている だろうが、この本が想定している読者はそんなことは知らないのである。 その点に対する配慮が足りませんね、この本は。というか、見方によっては、 自分の意見に反対の結果を出していて、調査方法に問題がある例をあげることに よって自分の意見が正しいと主張しているようにも見える。
えーと、この本に対する反論を書くときは反反論をするスペースを確保しないと いけないのだそうだ。本当にそんなことをしないと書店で売っている本に対して 反論することも出来ないのか。という気はするが、スペースを空けておくので ここに反論の反論を書くように。スペースの大きさはブラウザの状態によって 異なるがそれは勘弁して欲しい。
























2000/09/02 (土)

願い事(月森聖巳/アスキー)読了。
bk1から今日届いた本である。作者の日記は時々読んでいる。 ところで、問題なのは私にとってサイコサスペンスとスーパナチュラルホラー の融合が嬉しいかということである。一日で読んだのだから一気に読めたのは 確かだが、もうひとつ駆動力に欠ける気がするのもそのへんか。
主人公の性質についての描写が少なすぎるとも思う。その性質はもっと 大切に書いても良いものではないか。その性質が発揮される部分の描写は いいのだが、その結果主人公はどうなるのかというのが気になったのだ。 だってどうにもならなかったらその性質の設定はおかしいのではないか。 どうなったのかは他の影響もあってよくわからないのである。
しかし気になるのは作者が今書いているという続編である。この作品の傾向と 日記に書かれていることから判断するに、どうも私がアイデアノートに書いた ネタを先にやられたという気配がするのだ。ま、月森聖巳は冷房のない部屋で 小説を書いているらしいから私以上にそのネタを扱う資格はある。 私はほとぼりが冷めてから書こうっと。そもそも2年くらい前にアイデアだけ 出して書かないでいるのが問題なのだ。

小説は少し進んだ。
不思議なことだがこのシーンではもう書くことがないような気がする。 そんなはずはないか。新たな人物を登場させるよていなのだが、 ここで登場させるとストーリーが予定より進んでしまう。10枚先で登場 させたいのだが、その間の10枚に何を書くべきか。天気の話でも書くかなぁ。 この物語ではこれまでに一度も雨が降っていないのだ。ここで雨でも降らすか。 などと考えている。日記を書きながらアイデアを出すのはいいアイデアだ。
と思ったがよく考えたら一番最初でどーんと大量に雨を降らせているのであった。 じゃあ、曇りにするか。それとも嵐か。

○○を怖れるな。
最近頭の中でこのフレーズが響いている。誰かの日記で読んだのかどうかも はっきりしないのだが。○○を怖れるな。○○は汝とともにあり、汝は○○と ともにある。っていうのだが、どこで聞いたのだろう。○○にはいろいろなものが 入る。ストーカーを怖れるな。ストーカーは汝とともにあり、汝はストーカーと ともにある。とか。矛盾を怖れるな。矛盾は汝とともにあり、汝は矛盾とともにある。 とか。悪を怖れるな。悪は汝とともにあり、汝は悪とともにある。とか。 返事を怖れるな。返事は汝とともにあり、汝は返事とともにあるとか。
そういえば、抜き打ちテストのパラドックスについては森下先生がとりあげて 下さった他は特に反応がない。あまりにも高尚過ぎたのか。それとも馬鹿馬鹿しくて 話にならないのか。


2000/09/03 (日)

またも間違いが発覚。
コミケで買った宇宙塵を読んでいたら、光瀬龍追悼特集で、 今日泊亜蘭の文が目にとまった。内容ではなく表記である。 繰り返し記号が「く」の形をしていた。私はSF創作講座で 応募された作品がやはりこの「く」の形をしていたのに対し、 「く」の鏡像ではないかと言ったのだが、間違いだったようだ。 今日泊氏が間違えるはずがないし、印刷屋にだって活字がないだろう。
ということは間違ってもいないものに間違っていると言う重大な間違いを してしまったのだ。なんとも情けないことである。一文字だと「く」 の鏡像なのだが、二文字以上は「く」を文字数分だけ伸ばすようである。 もっとも、「でならひ草子」ではもとのとおりにに表記してあるので、 言ったことさえ忘れてもらえればいいのだが。しかし、その表記をした 人の関係者によって講座の内容は録音されていたのだ。なんともはや。
ちなみに、今日泊亜蘭氏の追悼(じゃないと言っている)文は、なんとも 味のあるいい文である。

少し進む。
小説は少し進む。少しでも進むことは幸いなり。

CDドライブが閉まらなくなる。
CDを取り出そうと、CDドライブのイジェクトボタンを押し、CDを 取ろうとすると、トレイが戻り始めたのであわててトレイを押さえたら 今度は戻らなくなった。しばらく格闘したがどうにもならないので、 日曜は放置する。宇都宮宴会に行かねばならぬ。

宇都宮宴会。
宇都宮邸で宴会。みなさんお土産を持っていくのに私だけは手ぶらであった。 しかし宇都宮さんがチェスのルールがわかるというので物体X氏の 「レトログレイダーズ」を進呈する。飲み会とは関係ないけれど。 その後いろいろ高そうなワインとかを飲んだり、ビーフシチューとサフラン ライスを頂いたりする。その上、デューンを見せてくれとか言って、 デューンの中の一部を書き写す。これを今書いている小説に利用できないか と考えているのだ。


2000/09/04 (月)

CD直る。
CDドライブをパソコンから取り外して、ドライブの蓋を開けようとしたら、 このシールを破ると保証は効かないと書いてある。しかしいつ買ったのか 思い出せないし、ま、いいかと思いシールを破ってトレイを元に戻す。 元通りセットするとちゃんと動くようになった。よかったよかった。

小説すすまず。
やはり駄目かも。終日やる気なし。ラーメンを食べたりする。なんだか、パソコンを 動かしたら少し位置がずれたみたいでキーボードが使いにくいような。 いや、もうバイトが始まるのが嫌なだけなんだけど。


2000/09/05 (火)

縦書き。
縦書き用のJavaプログラム 「縦やオラ! for Java Lite」がバージョンアップしたというメール が 斑猫 賢二さんより届いたのでダウンロードして使用する。 まだいろいろな条件で試していないので、とりあえず、自分の作品だけ 縦書きで表示してみる。暇な人は 時空侵略を見てみて。あ、javaを使用してるので表示が遅かったりするかも。 うまく表示されれば今週末くらいに他の作品も縦書き表示できるようにする予定。

小説進まず。
仕方がないので短編を書き始めようとするが当然これも進まない。


2000/09/06 (水)

データが、番号が……。
バイト先で作ったプログラムが崩壊する。起動もしないうちに判明し、 起動する気にもならない。このプログラムを作った時から、こういう データが来たら駄目だということは分かっていたのだ。しかし、 そういうデータはまずありそうもなかったし、自分が現場にいる のだからデータの方を変えてもらえばいいと思ったのである。 夏休みの間にデータが作られるとは思わなかった。やはり、 プログラムというのは気になると思ったら手を抜いてはならないのだなぁ。 いや、あらゆるデータに対応する必要はないと思うけど。

発売日?
今日はディスクステーションの発売日だと思って本屋に行ったら、出ていない。 しばらく探してから気が付いた。ディスクステーションは休刊になったのだ。 はー、むなしい。ま、以前のディスクステーションでやってないゲームが たくさんあるからいいけど。


2000/09/07 (木)

不具合は直る。
バイト先のプログラムの不具合は2時間早く行って直すことによって 解決。生徒が来るようになるととてもプログラムの修正はやってられないから。 いや、そのプログラムがないと生徒の対応がかなり面倒になるので。
ウィダーインゼリーで昼食の時間も短縮して作業した甲斐があった。 しかし、気になるところは他にもあったのでそっちの修正をはじめる。 これはデータベースの設計が甘かったためで、テーブルを一つ作り直すことになる。 修正個所も多いので来週一杯くらいでやりたい。
その結果、MIDI関係のインストールは生徒任せになってしまった。 ま、もともとよくわからないのでいいけど。

小説はすすまない。
だいたい今日は昼のバイトと夜のバイトがあったのだ。きついのだ。 今週は小説は休んじゃおうかなと思うくらい。仕方がないので とっておきの呪文を唱えてみる。「俺の運命は小説を書くことではない。 俺は小説を書くために生まれてきたのではない」これを唱えると少し やる気が出るのだ。運命なんかくそくらえだ。


2000/09/08 (金)

バイト先のプログラム。
バイト先のプログラムはデータベースのテーブル定義を変更した結果、 かなり単純になる。と思いきや、batch move とかが使えて更に単純 になる可能性が出てきた。

足に豆ができる。
夏の間ずっと裸足にサンダルだったのに急に靴を履くようになったので、 足に豆が出来たもよう。それも靴とすれるところじゃなくて、足の指どうし がすれたもよう。やはり靴はよくない。

空想小説ワークショップ。
今日は新井素子氏がゲストでした。私は新井素子は筆が早いと思っていた のだが、一日に3、4枚とは。仕事をしていない時の私と同じではないか。 その他いろいろな話を伺う。それから私は新井素子さんに「でならひ草子」 を贈呈したのでした。 もう作家と見ればこれを贈呈するという癖がついているのか。 そして講座終了後の飲み会にも来て頂きました。 それなのにSさん(私ではない)は、現実感のないアニメの話などをするん だものなぁ。私も酔っ払って失礼なことを言ったような気もするが、 気にしない人だと思う。たぶん。


2000/09/09 (土)

だらだらと過ごす。
毎日バイトがあると休日の嬉しさもひとしおだ。やることは休み中と変わらないが。 しかし夜になってから、週末にやるといったJAVA対応を始める。明日は芝居を見に行く のだから出来ないかもしれない。というわけで このへんを直す。というか、 ファイルを作ったりする。そして当然のようにうまく行かない点が発生。 javaのその1では〈山括弧〉がうまく表示できないではないか。全般的に javaその2の方が表示はいい。でもテキストにタグを入れるという設計思想は ちょっと嫌い。タグを入れるならhtmlとまったく同一にしてhtmlファイルを そのまま使えるくらいにして欲しいなり。


2000/09/10 (日)

芝居を見る。
RELAX 番外公演「TVジャスティス」というのを見る。我らが空想小説ワークショップ の斎藤出海が出演しているのだ。しかし、空想小説ワークショップも 演劇系が多い気がする。斎藤出海は熱演してました。芝居はあまり見ないが、 出来はいいと思う。とりあえず、お気に入りはいやなヘアメイクのリサ。 踏み台を使うのがいいじゃないですか。「あんな女と食事して楽しいですか?」 と言われるプロデューサーのダイアンもいい。FBI心理捜査官のジェニーは かっこよかったし。
しかし、脚本のEMIさんはテレビが好きだと書いてあった。私の好みとしては もうひとつテレビに対してひねりが欲しかったが、好きなんじゃあ仕方がない。

不機嫌になる。
芝居が終わった後、空想小説ワークショップの関係者なんかと喫茶店に行く ことになる。深堀骨氏が、駅の向こうに大きな喫茶店があると言って先に立って 歩くのだが、途中で戻ったりしてなかなか着かない。結局、かなり遠回りして 着いたのだが、深堀氏は遠回りしたことに傷ついたのか喫茶店に入らずに 帰ってしまう。小説家は繊細なのだ。
そして深堀氏が帰った後、私は急に不機嫌になり一言も口をきかなくなる。 最初は、芝居のビラを見たりしていたのだが、それを読み終わると持っていた 文庫本を読み始めるのであった。その文庫本は「七胴落とし」で数ページ読んだら ちょうどその「七胴落とし」が登場して面白くなったのである。でも、口はきかない。 腹の具合も良くないのでトイレに2度も行った。


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